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ローマのカタコンベ

カタコンベは地下の墓所です。もともとはローマのサン・セバスティアーノ・フォーリ・レ・ムーラ教会の埋葬場所のことを意味していましたが、死者を葬る為に使われた洞窟や岩屋や地下の洞穴のこと全般を指してなりまそた。イタリア・パレルモのカプチン会修道士墓所が最も有名で観光客もタクシーでも「カタコンベ」と言っただけで目的地に着きます。

サン・セバスティアーノ門から始まるアッピア街道であり、カタコンベの当たりまでバスが通る所は中世起源の石畳ですが、チェチリア・メテッラの墓の先から古代ローマのオリジナルの石舗装が残っています。

　ローマ帝国を支えた高速道路とローマ街道です。大事が起きたらローマの辺境迄や軍団が急行しました。ローマ人が支配地域を拡大すると、まず作ったのがローマへ続く街道でした。ですから全ての道はローマへ続いていたのです。

　石の鋪装ですが、300年に設計されていました。30年に持たない現代の高速道路とは大違いです。ローマは建築工学が進んでいたのです。300年の設計を遥かに越えて、このアッピア街道は2000年から生き続けています。

ここまで来る観光客はまばらで、店も事務所もないので、ローマ人も通りません。

太陽に照らされて、石の道が黙って在ります。　遠い過去が夢物語でなく、存在したんだと言う実感します。

カタコンベは古代ローマの地下墓地を意味していましたが。初期のキリスト教徒がローマ帝国の迫害を逃れ、ここで信仰を守りつづけたから、キリスト教信者の礼拝堂と墓地等をさすようになっています。

アッピア街道等の旧街道ぎわにはこのカタコンベが点在しています。ローマはキリスト教化されるまでは異教徒にも結構寛容でした。